TGCの取り組み
母乳育児
母乳は赤ちゃんにとても良い栄養です
生まれてきてくれた赤ちゃんに授乳する事は、お母さんにとってとても嬉しい体験だと思います。
同時に赤ちゃんにとって大事な栄養をあげる機会にもなります。
お産後の早い時期に分泌されてくる初乳は、赤ちゃんの体を守るための免疫成分がたくさん含まれています。
またその後に分泌される成乳は赤ちゃんにとって、消化・吸収のしやすい栄養です。
母乳は赤ちゃんにとって健康に育って行くために、とても適した栄養と言えます。
母乳育児で親子のきずなを深める
母乳を赤ちゃんにあげる目的は、赤ちゃんの体を育てるためだけではありません。
赤ちゃんがしっかりと抱きしめられ、話しかけられながら、授乳される事は赤ちゃんの心に大きな安心をもたらします。
同時にお母さんにとっても、授乳を行う事で赤ちゃんの存在を実感し、お母さんの心を安定させる効果があります。
親子の関わりが健やかに形成される事が母乳育児の最大のメリットです。
母乳育児のためのサポート
出産後親子が良いスタートを切る事がとても重要です。
スムーズな授乳開始につながるように、母子が良い関係でいられるように、関わって行く事が大切だと考えています。
そのために、当クリニックでは2005年5月から『母子同室』を導入しています。
母子同室がスムーズに行えるよう、妊娠中からおっぱいのケアや母乳育児についてお話が出来る『助産師外来』を設置しています。
女性のライフパートナーである助産師と1対1でお話しして頂けます。
この事により、妊娠中から母乳育児に関する十分な情報提供が可能になり、母乳育児に対するイメージを感じて頂けるよう、意識しています。
お母さんのご希望や事情に合わせた
取り組み
このように私たちは母乳育児をお勧めしていますが、決して私たちの考えを押し付ける事は考えていません。
母乳の量が足りなかったり、お仕事等の都合で人工乳(いわゆる粉ミルク)も使いたいのに、完全母乳のみを強調される事はかえってお母さんのストレスになってしまいます。
母乳や人工乳といった“モノ”にとらわれることなく、だっこや語りかけなどのスキンシップを行う事で、母子間の結びつきを作って行く事が母乳育児の本当の目的であり、母乳の割合が多い、あるいは少ないということが問題なのではありません。
お母さんの気持ちに寄り添い、赤ちゃんの健やかな成長のために最善の方法を一緒に考えて行くことが、当院の考える母乳育児への取り組みです。
出来うる限り母乳で育てたい方、必要に応じて母乳と人工乳を組み合わせたい方(いわゆる混合授乳)など、様々なお母さんのニーズに、母子の健康状態を考えながら、柔軟に対応できるクリニックである事を目指しています。